2009.4.12 ローマ 5:1-11 牧師 中家 誠
わたしたちキリスト教会は、3つの重要な祝祭日をもっている。第1は、キリスト降誕日クリスマスである。これは冬至祭とも関わりをもつと言われる。陽が短くなり、春へと移る時。第2は、キリストの復活日イースター。これは「東」と関係があるようだ。北欧の「光と春の祭り」と結びついていると言われる。そして聖霊降臨日ペンテコステ。教会の出発の日である。
いずれも、光と命を求める人類の深い願いと結びついている。天地創造の神、イエス・キリストの父なる神がお持ちで、最も良きもの、それは「神の愛」と「永遠のいのち(神のいのち)」である。神はご自身の最も良きものを、キリストの十字架の死と復活を通して、わたしたちにお与えになった。
キリストの十字架。それは、神の深い自己犠牲的な愛の行為であって、神に背くわたしたちを赦し受け容れる手だてであり、かつ、ご自身の愛の表現なのである。
キリストの復活。それは、神が何者にも打ち負かされない全能の父であることの現れである。わたしたちのいのちは、一重に神の恵の御力にかかっている。わたしたちは、どんなにあがいても、自分の力で永遠の生命を手に入れることはできないのであって、ただ、神の愛とあわれみの御力によるものなのである。