2009.9.27 創世記 19:1-29 牧師 中家 誠
主なる神はアブラハムに、ソドム、ゴモラの裁きと滅びについて告げられた。その時のアブラハムの執り成しの祈りについては、既に学んだところである。
今や主の御使いたちが、その実地検分のために訪れるのである。アブラハムの甥ロトは、町の門に座り、期せずして彼らを迎え入れるのである。もてなしの心を失っていなかったゆえに。しかしソドムの人々はこれを暴力的に迎えようとする。これを防ごうとしてロトは自分の無力さを露呈し、かえって旅人に助けられるのである。そして主の使いであることが判明する。
彼らはロトに命じる。「命がけで逃れよ。後を振り返ってはならない。‥‥山へ逃れよ」と。これに対するロトの反応は鈍く、力強く応えることができない。
ソドム、ゴモラに対する裁きと滅び。それは今日の時代全体に対する神の警告でもある。今日の人々は非常に貪欲であり、その結果、地球は悲鳴をあげている。また、他者を制圧する強力な武器として、核兵器の所持をもくろんでいる。その行く先は地球の破滅しかないであろう。
これに対し、神はどう思っておられるであろうか。神は、人類がみ心に添う生き方をしてほしいと切に願っておられるに違いない。そのために「御子をさえ惜しまないでお与えになる神」である。
私たちはこの神のみ旨に応えて、御顔を仰ぎつつ、御手を握り返し、信仰をもって歩んで行く者でありたいと願う。